耐久調整効率・確定耐えと乱数耐えの比較

http://d.hatena.ne.jp/rei-zouko/20130211/1360606485
の続き

最高乱数切り耐えというのをよく耳にすると思います。何気なくやっている最高乱数切りの効率について考えます。

ここで再び、C182ラティオスの眼鏡流星群に対するウルガモスの調整を調べてみます。

[1]H244-D72
確定耐え
耐久調整効率:0.320

[3]H244-D56
最高乱数切り耐え
耐久調整効率:(15/16)*100/(244+56) = 0.312

となって、実は確定耐えの方が効率がいい、ということになります。これの原因は分かりやすく言うと、「せっかく大量の努力値を使って最高乱数切りまで耐久を上げたのに、最高乱数切りで止めるのは勿体ない」ということになります。

さて、ここで
「最高乱数切りの耐久調整効率」<「確定耐えの耐久調整効率」
となる条件を考えます。
最高乱数切りまでに必要となる努力値をE、最高乱数切り耐えから確定耐えまで持っていくのに必要な努力値をaとすると、上のようになるためには
96/E < 100/(E+a)
となればいので、これを解くと
E > 15a
先ほどの例を使うと、E = 244+56 = 300 , 15a = 15*(72-56) = 240で、E > 15aとなっているので、確定耐えの方が効率がいいです。

さて、これは第五世代の話です。第四世代だと条件がE > 31a なので、比較的に最高乱数切りが活きていたケースが多く存在していました。これは、最高乱数を引くの確率が1/32と低かったためです。
しかし、第五世代ではそれぞれの乱数を引く確率は一律1/16になりましたので、最高乱数切り耐えは効率が悪くなっています。

要は、第五世代では一般的に最高乱数切り耐え調整をする意味がない、ということです。

※もっと一般化して、急所を考慮し、「乱数nつ切り耐え」と「乱数mつ切り耐え」を比較する。無振りから乱数nつ切り耐えにするのに費やした努力値をE、乱数nつ切り耐えから乱数mつ切り耐えにするのに費やした努力値をaとする。耐える確率は乱数n切り耐えに対して1-(15+16n)/16^2となる。
「乱数nつ切り耐え」<「乱数mつ切り耐え」
となる条件は
{1-(15+16n)/16^2}/E < {1-(15+16m)/16^2}/(E+a)
⇔16(n-m) < a(241-16n)
まあこれを調べていただけたら、急所を考慮しても確定耐えの方が効率が良いということをお分かりいただけると思います。
あれですよね。ポケモンやれって話ですよね。


ただし何何耐えの方が効率がよい、といってもその差はたかだか1/30程度(1.03倍ぐらい)であることが分かってます。それよりも極振り、HB+HDの最大化など、重要性の高い調整の仕方があります。それについてはいつか取り上げたいと思ってます。いつか。